コラボレーションが衛生革新を促進する
今回の#BehindCleanLinesでは、NGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、研究開発におけるコラボレーションとイノベーションに対する、NGIのアプローチについて貴重な洞察を共有しています。
ホストのミケル・スヴォルドとNGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、衛生的な食品加工におけるイノベーションを推進する上でのコラボレーションの重要性について議論しました。
今回の#BehindCleanLinesでは、NGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、研究開発におけるコラボレーションとイノベーションに対する、NGIのアプローチについて貴重な洞察を共有しています。
ホストのミケル・スヴォルドとNGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、衛生的な食品加工におけるイノベーションを推進する上でのコラボレーションの重要性について議論しました。
今回の#BehindCleanLinesでは、NGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、研究開発におけるコラボレーションとイノベーションに対する、NGIのアプローチについて貴重な洞察を共有しています。
ホストのミケル・スヴォルドとNGIの最高技術責任者であるトーマス・ヘクト・オルセンが、衛生的な食品加工におけるイノベーションを推進する上でのコラボレーションの重要性について議論しました。
このエピソードでは、次のことについて学びます。
外部パートナーとのコラボレーションによる問題解決の実例。
問題を特定し、革新的な解決策を生み出す際のコラボレーションの役割。
コラボレーションとイノベーションを通じてビジネスを推進するための最高技術責任者とイノベーターへのアドバイス。
エピソードの内容
興味のあるトピックを簡単に見つけられるよう、以下にポッドキャストエピソードから最も重要なタイムスタンプを掲載します。
エピソードの内容:
00:11 エピソードの紹介と、衛生的な食品加工におけるコラボレーションの重要性。
01:02 トーマス・ヘクト・オルセンの紹介とNGIのコラボレーションへのアプローチ。
02:15 ハイジェニックデザインにおける革新的な解決策につながるコラボレーション。
05:11 コラボレーションにおける顧客との対話と問題解決の重要性。
06:15 顧客との対話による問題の特定。
10:14 問題の発見と解決におけるコラボレーションの役割。
11:29 革新的な製品や解決策を導入する際に直面する課題。
13:03 製品設計における顧客ニーズ、革新性、衛生のバランス。
14:37 コラボレーションとイノベーションを通じてビジネスを推進するための最高技術責任者とイノベーターへのアドバイス。
エピソード全文書き起こし
ミケル・スヴォルド(00:11):
こんにちは、Behind Clean Linesをまた聞いてくださりありがとうございます。ミケル・スヴォルドです。今日のエピソードでは、コラボレーションの世界に飛び込みます。なぜなら、イノベーションは社内だけの事柄ではなく、さまざまな分野のさまざまな人々が関わっているものであり、それゆえに多くのコラボレーションが必要なことも多いからです。今日は、人と人との間で有益な協力関係を維持し、衛生的な食品加工の分野で良い結果を生み出す方法について話します。このトピックをナビゲートしてもらうため、非常に優秀な最高技術責任者のトーマス・ヘクト・オルセンさんにまた来ていただきました。研究開発におけるイノベーションについて、NGIの最高技術責任者として話していただきます。
(00:58):
トーマスさん、また来てくれましたね。
トーマス・ヘクト・オルセン(01:01):
ありがとうございます。
ミケル・スヴォルド(01:02):
ではまず、NGIのコラボレーションに対するアプローチについて教えてください。コラボレーションとはどのようなものですか?
トーマス・ヘクト・オルセン(01:10):
第一に、非常に重要なものです。私たちのイノベーションの主な原動力の1つであると言えるでしょう。なぜなら、コラボレーションは新製品の誕生を意味することが非常に多いからです。例えば、始まりは、テトラパック(食品用紙容器の開発・製造を主たる業務とする国際企業)からの問い合わせでした。「ロードセル用の脚を作ってくれないか?」というものでした。もちろん可能でしたが、彼らが考えたロードセル用の脚のアイデアは、非衛生的で、見た目も悪く、実際にうまくいきませんでした。そこで私たちが検討すると、衛生的で、調節が簡単で、私たちの他の製品すべてに合うような解決策を見つけたのです。
(02:09):
これがきっかけで、NGIで計量ロードセルがたくさん誕生することとなりました。
ミケル・スヴォルド(02:15):
イノベーションは常に、外部のパートナーやクライアント、顧客との何らかのコラボレーションから生まれると思いますか?
トーマス・ヘクト・オルセン(02:28):
そうですね、間違いありません。イノベーションは問題から生まれることが多いからです。そして問題を発見するには、ユーザー、顧客、機械メーカー、エンドユーザーと緊密な協力関係を築く必要があります。本当の問題を発見するためにはそうする必要があります。特に衛生面やハイジェニックデザインに関しては、この点が非常に重要です。
ミケル・スヴォルド(02:59):
外部パートナーとのコラボレーションから得られる具体的なメリットにはどのようなものがありますか?
トーマス・ヘクト・オルセン(03:08):
そうですね、デンマーク語では、アハ体験と言いますが、アハ体験が多く得られます。
ミケル・スヴォルド(03:17):
基本的に、たくさんのひらめきが得られると?はい。
トーマス・ヘクト・オルセン(03:20):
はい。問題があるとは知らなかったのです。例としてロードセルを挙げましたが、もっと頑丈な脚が必要だという顧客からの問い合わせが増えたこともありました。私たちは「問題ありません。非常に頑丈な脚ですよ」と答えましたが、お客さまは「いえ、地震の多い地域向けに必要なのです」とおっしゃったので、「わかりました。では何が必要ですか?」と聞きました。実際のところ、お客さまは自分たちが何を必要としているのかよくわかっていませんでした。そこで私たちはこの地域に行き、お客さまと実際にたくさんコラボレーションする中で、この機械はチリ、つまり地震活動が活発な場所にあるということがわかりました。そして少しずつ強度に関する考え方と強度の必要性を理解し、今ではこの問題を解決するために多くのお客さまをサポートしています。
(04:25):
私は30年以上の経験を持つエンジニアとして、多くの機械を製造してきました。例えば、エルサルバドル向けの機械もありました。NGI製の脚はもちろん衛生的ですが、とても小さいものです。今になってもっと、もっと大きな脚が必要だったとわかりました。コラボレーションは双方向でも行われます。例えば、今、私たちはIGEAと緊密な協力関係を築いており、IGEA向けに脚をより頑丈なものにしています。そして、エルサルバドルで問題が起きないことを願っています。
ミケル・スヴォルド(05:11):
顧客と話したり、機械メーカーと話したりすることは、毎日の日常業務ですか、それとも毎週行うようなものですか?
トーマス・ヘクト・オルセン(05:21):
現在は、毎月約300件の問い合わせがあり、技術部門には毎日約10件の問い合わせがあります。もちろん営業を通すことがほとんどですが、このような問い合わせに対応して、わからないことやもっと知りたいことがあれば、お客さまに連絡し、研究開発の技術的な観点から「本当に必要なものは何ですか?何かお手伝いできることはありますか?」と伝えます。なぜなら、問題の根底には、新しいアイデアを得て新製品を作るのに役立つ何かがあることが非常に多いからです。
ミケル・スヴォルド(06:15):
覚えていることがあります。ある時、新製品を生み出すイノベーションに関する講義を受講したのですが、そこで学んだことの1つにこういうものがあります。その講義では、「カフェかどこか公共の場にしばらくいて、そこでどれだけ問題が見つかるかやってみてください。人々が理想的ではないことをしているのはどこか、見つけられますか?」と問われました。基本的にはそのような問題を特定することで、製品のアイデアが得られるからです。重要なのはそこでした。さて、実際にはどのように行うのでしょうか?というのも、生産現場に行って見ることができるとは限らないので、あなたのところへやって来て、何が課題なのかを教えてくれる人に頼ることになるからです。
トーマス・ヘクト・オルセン(07:06):
そうですね、そうかもしれません。場合によってはそうですし、私が話した両方のケースでもそうです。営業担当者や技術担当者がお客さまのところに出向いたとき、「なぜこれを行っているのですか?」と尋ねることが本当に重要なのです。そしてプロセス全体の感触を掴みます。ベルトはどうやって清掃していますか?床はどうやって掃除していますか?これはどうやって調整するのですか?これはどうやってロックするのですか?なぜそうするのですか?顧客を訪問し、人々と話をすることは非常に重要です。基本的には、カフェについてあなたが聞いたことと同じです。お客様に対してそうすること、つまりお客さまと会う必要があります。
ミケル・スヴォルド(07:57):
私が考えていたことですが、顧客も自分たちが問題を抱えていることに実際には気づいていなかったり、または問題があると思っていても、実際には問題ではなかったり、別の問題だったりすることがあるのではと思います。
トーマス・ヘクト・オルセン(08:09):
はい。
ミケル・スヴォルド(08:09):
どうやってそれをナビゲートするのですか?どうするのですか?
トーマス・ヘクト・オルセン(08:12):
それもまた、実際に非常に多くの特許を取得したり、まだ存在しないものを製造したりする場合に伴う問題の1つです。ハイジェニックキャスターとハイジェニックベアリングハウスを製造する際に、この問題に直面し、対処する必要がありました。なぜなら、誰かに「あらゆる面で認定されていて、グリスや潤滑油を塗る必要のないベアリングハウスがあるとしたらどうでしょうか?」とは言えなかったからです。顧客は何と言うでしょう?「へえ、どうやって?それで?」ですから、話せませんでした。私たちは、人々が気づいていない問題を解決することもあります。製品が市場でどのように進化するかわからないからこそ、本当にエキサイティングなのです。それがまた行き過ぎるときもあれば、立ち返るときもある理由でもあります。
(09:21):
ステンレススチール製ベアリングハウスを発売する際には、より機能的で、多くの人が知っているようなものに少し立ち返るつもりです。本当に衛生的な状況で役立つ、真に広く受け入れられる製品になります。ですので、想像力をもつこと、人々の声に耳を傾けること、問題を見つけるために耳を傾けること、顧客の声に耳を傾けること、これが非常に重要です。
ミケル・スヴォルド(09:59):
マイクをオンにする前に、ある質問について少し話をしたので、とても興味深かったです。頭は1つよりも2つある方が良いと言われますが、これについて非常に興味深い点を指摘されました。リスナーのためにも時間を戻して、その点をもう1度話してくれますか?
トーマス・ヘクト・オルセン(10:13):
はい。
ミケル・スヴォルド(10:14):
では、頭は1つより2つある方がいいのでしょうか?
トーマス・ヘクト・オルセン(10:16):
問題点を見つけるという点で、問題について話し始め、目を向け始めるにはかなりいいでしょう。多くの問題点を見つけるには10人いてもいいでしょう。解決するときには、1人では良くないので、ペアで取り組みます。ペアで仕事をすると、不思議な力が発揮されることがあります。そうでない場合は、もう1人加えます。ただし、ずっとではありません。グループでイノベーションは生まれません。アイデアを殺してしまいます。始めはいいですが、1人または2人で進める必要があります。それならいいです。それから投票によって決定します。もちろん、時間をかけてより多くの人を参加させる必要があり、それにより状況が少し変わることもあります。
(11:13):
そして、必ず顧客のところに戻って、「あなたがこのことを考えていないことはわかっていますが、うまくいっていますか?」と聞きます。すると「あぁ、いいアイデアだとは思っていませんでしたが、そうですね。うまくいっていますよ。」と答えます。えぇ。
ミケル・スヴォルド(11:29):
はい。また、これまでに遭遇した困難について、何か例があれば教えてください。「よし、これは順風満帆にいくだろう」と思っていたのに、突然嵐に見舞われたというようなことはありますか?
トーマス・ヘクト・オルセン(11:41):
例えば、ハイジェニックコンベア、いえ、コンベアの脚を発売したとき、「よし、アイデアはいい。誰でもハイジェニックコンベアが作れるようになるだろう。私たちの脚を使えばいいし、サイズも9種類ある」などと思っていました。しかし売れませんでした。顧客に対して問題を少し大きくしてしまったからです。顧客に溶接してもらう必要がありました。また当時は衛生が今ほど重視されていなかったかもしれません。現在では売上がずっと良くなっているので。それでもまだ成功し始めたわけではありません。ですので、現にブラケットを作りました。ハイジェニックデザインを用いた唯一のブラケットで、特別なものだったと思います。また、少し高すぎるとも思います。数個しか売れませんでした。これでは本当の成功とは言えません。
ミケル・スヴォルド(13:03):
存在しない顧客の問題を解決しようとしていることが原因なのでしょうか?それとも、適切な人材を適切なタイミングでプロセスに参加させなかったことが原因なのでしょうか?どうお考えですか?
トーマス・ヘクト・オルセン(13:20):
実際にはその両方だと思います。もちろん価格と衛生面も原因です。今でこそハイジェニックデザインにお金を払うことを厭わなくなりましたが、当時はそうではありませんでした。状況は常に変化していますし、今後、ハイジェニックブラケットを見直す可能性もあります。そうそう、忘れていました。NGIの素晴らしいところを。私たちが作る製品は、たいていの場合、導入、組み立て、溶接が比較的安価に行えるので、ある方法で顧客の問題を解決した後、別の顧客向けに少し調整することがよくあります。最終的に素晴らしい製品が出来上がりますが、廃棄する必要のあった試作品はありません。何か新しいものを製造するたびに学ぶことがあります。私たちがイノベーションでお金を得ることができる魔法のようなものです。
ミケル・スヴォルド(14:37):
そろそろ時間になります。最後のポイントとなるかもしれませんが、イノベーションを起こしたい、イノベーションに協力したい、新しいソリューションや製品を市場に提供することによってビジネスを推進したい、と考えている最高技術責任者の皆さんにアドバイスをお願いします。どのようなアドバイスがありますか?
トーマス・ヘクト・オルセン(15:03):
適切なコラボレーションです。私は非常に革新的な人たちとネットワークでつながっていますが、私たちは会うたびにこう自問しています。どうすれば本当に優れたイノベーションが生まれるのか、どうすれば新しいものを生み出すことができるのか、と。それについて書かれた役に立つ本はたくさんありますし、いろいろなことができます。一言で言うのは簡単ではありませんが、実際にコラボレーションという言葉がぴったりであり、コラボレーションから始めるのがいいでしょう。問題を見つけ、解決するために協力し、その上に衛生面を少しだけ整えれば、問題は解決します。
ミケル・スヴォルド(15:50):
そう言うと、とても簡単に聞こえますね?それなら明日までにできると思えます。素晴らしい。
トーマス・ヘクト・オルセン(15:55):
はい。
ミケル・スヴォルド(15:56):
トーマス・ヘクト・オルセンさん、ハイジェニックデザインを革新するためのコラボレーションについての洞察をありがとうございました。もちろんリスナーの皆さんも、このエピソードや私たちのディスカッションを楽しんでくださり、今後のエピソードもお聞きになりたい場合は、ポッドキャストプレーヤーの購読ボタンを押してください。エピソードを聞き逃さないようにするのはもちろん、他の人に広めるのにも役立ちます。ぜひ購読ボタンを押してください。ではここまでです。ご参加いただきありがとうございました。
トーマス・ヘクト・オルセン(16:27):
ありがとうございます。